<アルゼンチン取材こぼれ話 その1>
もしかするとそんな声も聞こえてきそうですが、まず上の地図を見てください。地図上のいろんな色に染まった国がアルゼンチンで、南米大陸の南部にある国。西と南にチリ、北東にウルグアイとブラジル、北にボリビアとパラグアイ、といった国々と国境を接する国です。
国土は広大で日本のおよそ7.5倍。けれど人口は1/3程度。ブエノスアイレスなどの大都市から少し離れると、そこには余りあまる土地には大自然が広がり、牛や羊といった動物たちが駆けめぐっている。そんな光景を多く目にする国なのです。
とはいえ「南米」というだけで遠いのに、さらにその南部にあるアルゼンチンは意識のうえでも遠い国。思い浮かべるのはマラドーナかメッシ。さらにはタンゴやマテ茶といったところでしょうか。
で、これがまた実際に遠かったのです。
日本からアクセスする場合、ルートはおよそ4つ。今回のニュージーランド経由、北米経由、ドバイなどの中東経由、パリをはじめとするヨーロッパ経由です。いずれも最低一度のトランジットが必要。10時間級のフライトを乗り、到着してホッとひと息ついたら、さらに10時間級のフライトが…… そうした移動時間は合計で約30時間。
どこを経由しようと、約30時間。これ、だいぶ遠い場所、ということです。
そうして着いたブエノスアイレスは、下の写真の右上の端にあるところです。
上の写真をみて位置関係を確認すると、同国のなかではほぼ中央に位置することがわかります。もちろんブエノスアイレスより北にも見所はいっぱい。しかし今回は海が目的地なため、まずは大西洋を目指し、そしてコーストラインに沿って南下していったのです。
訪れたのはマル・デル・プラタとウニオン海岸。詳細な方の地図でいうと、マル・デル・プラタはブエノスアイレスの真下からわずか右へいったところにある都市。ウニオン海岸は、同地図の左下端、ラウソン(RAWSON)近くにあるローカルビーチです。
ブエノスアイレスからマル・デル・プラタまでは直線距離で400キロほど。マル・デル・プラタからウニオン海岸までは1200キロほど。その間にもリゾートはちょこちょことあり、波のポテンシャルを感じさせる場所も多々。
リゾートについては、マル・デル・プラタから東寄りにあったカリロー、マル・デ・ラス・パンパス(ともに地図には明記されてませんが……)はオトナな素敵ビーチリゾート。マル・デル・プラタが大都市と海が融合した場所なら、こちらは自然のなかにリゾートがあるといった場所。今日はまずは位置関係の紹介というところで、これらのリゾートや波については、また改めてのときに。